家族葬で呼ばない人への連絡文例

家族葬には、参列者の範囲について法律上・業界共通の明確な定義はありません。「家族葬」と伝えるだけでは、相手は参列してよいのか、香典や供花を送ってよいのか判断できません。呼ばない人へは、誰が亡くなったか、近親者で見送ること、何を辞退するかを具体的に伝えます。

まず決める5項目

  • 葬儀に参列してもらう人の範囲
  • 葬儀前に知らせる人と、葬儀後に知らせる人
  • 香典、供花・供物、弔電、後日の弔問を受けるか
  • 会社や町内会に、どこまで情報を共有してよいか
  • 問い合わせを受ける代表者と連絡先

辞退する項目は一つずつ決めます。家族葬だからといって、香典・供花・弔電・弔問をすべて辞退する必要はありません。

葬儀前に知らせるか、葬儀後に知らせるか

時期向いている相手注意点
葬儀前親族、特に親しい友人、勤務先、近所の連絡責任者参列をお願いしない相手には、その旨を明記します。混乱を避けるため、必要がなければ会場や日時は記載しません。
葬儀後広い友人・知人、取引先、年賀状だけの付き合いなど近親者で葬儀を終えたこと、事後報告になったお詫び、生前のお礼を伝えます。

故人と関係が深い人ほど、人づてに知ると気持ちの行き違いが起きやすくなります。参列をお願いしない場合でも、可能な範囲で個別に説明します。葬儀後の報告に一律の期限はありませんが、親族や親しい人には落ち着き次第早めに伝え、広い知人へは1〜2週間程度を実務上の目安にすると整理しやすくなります。

訃報連絡に入れる内容

死因や詳しい病状を伝える義務はありません。第一報の時点で葬儀方針が決まっていない場合は、「詳細は決まり次第ご連絡します」と伝えます。電話で第一報を入れた後、メールやメッセージで方針を残すと行き違いを減らせます。

相手別の伝え方

相手連絡方法特に伝えること
親族電話で個別に説明し、必要なら文面を送る参列範囲、故人・遺族の意向、後日の弔問
友人・知人関係が深ければ電話、普段の関係に応じてメールやLINE参列辞退、生前のお礼、香典などの扱い
勤務先直属の上司または総務へ電話し、メールでも共有忌引き、社内共有範囲、参列・香典・供花・弔電の扱い
近所・町内会町内会長や班長など連絡責任者へ参列・弔問の辞退、回覧の要否、自宅周辺への配慮
取引先必要な相手だけにメールや書面葬儀を終えた報告、生前のお礼、今後の窓口

葬儀前に呼ばない人へ伝える文例

親族へ丁寧に説明する

父 ○○が○月○日に永眠いたしました。葬儀につきましては、故人と家族の意向により、ごく近い家族のみで執り行うことといたしました。限られた者だけで見送る形となり誠に恐縮ですが、ご参列は辞退申し上げます。落ち着きましたら、改めてご報告いたします。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。

友人・知人へ伝える

突然のご連絡で失礼いたします。○○の長男(長女)の□□です。父 ○○が○月○日に亡くなりました。葬儀は故人の希望により近親者のみで執り行いますので、ご参列は辞退申し上げます。生前に賜りましたご厚情に、家族一同心より御礼申し上げます。

参列・香典・供花・弔電をすべて辞退する

葬儀は近親者のみで執り行います。誠に勝手ながら、ご参列、ご香典、ご供花・ご供物、ご弔電は辞退申し上げます。お気持ちだけありがたく頂戴いたしますので、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。

会社・近所へ伝える文例

自分の勤務先へ伝える

○○部の□□です。本日、父 ○○が永眠いたしました。葬儀は近親者のみの家族葬で執り行います。通夜・葬儀へのご参列、ご香典、ご供花、ご弔電は辞退申し上げます。恐れ入りますが、この方針を関係者へ共有してください。忌引き休暇と業務の引き継ぎについては、改めてご相談いたします。

故人の勤務先へ伝える

故 ○○の長男(長女)の□□と申します。父 ○○が○月○日に永眠いたしました。生前は大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。葬儀は近親者のみで執り行いますので、会社関係の皆さまのご参列は辞退申し上げます。ご香典、ご供花、ご弔電につきましても辞退いたします。社内でのご共有は必要な範囲にとどめていただけますと幸いです。

近所・町内会へ伝える

○月○日に父 ○○が永眠いたしました。葬儀は近親者のみで執り行います。ご近所の皆さまのご参列、ご弔問、ご香典は辞退申し上げます。これまでのお付き合いに心より感謝申し上げます。町内で共有いただく場合は、この内容の範囲でお願いいたします。

葬儀後に知らせる文例

はがき・挨拶状の基本文

父 ○○儀 かねてより療養中のところ ○月○日に永眠いたしました。故人の遺志により 葬儀は近親者のみにて滞りなく相済ませました。本来ならば早速お知らせ申し上げるべきところ ご報告が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。生前に賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます。

香典・弔問も辞退する事後報告

去る○月○日、父 ○○が永眠し、葬儀は近親者のみで執り行いました。事後のご報告となりましたことをお詫び申し上げます。誠に勝手ながら、ご香典、ご供花、ご弔問は辞退申し上げます。どうかお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。

友人へメール・LINEで知らせる

急な連絡でごめんなさい。父 ○○が○月○日に亡くなり、家族だけで葬儀を済ませました。すぐに伝えられず申し訳ありません。父が生前お世話になり、本当にありがとうございました。家族の事情により、香典や弔問は辞退させてください。

電話・メールで使う短い文例

場面短い文例
第一報だけ伝える父 ○○が本日亡くなりました。葬儀の詳細はまだ決まっていません。決まり次第、改めてご連絡します。
参列だけ辞退する葬儀は近親者のみで執り行いますので、ご参列は辞退申し上げます。
後日の弔問も辞退する葬儀後のご弔問につきましても、誠に勝手ながら辞退申し上げます。
会社に共有を頼む家族葬のため、参列と香典は辞退いたします。この内容を必要な範囲で関係者へ共有してください。

辞退するものを明確に伝える文例

辞退するもの文例
参列誠に勝手ながら、ご会葬・ご参列は辞退申し上げます。
香典故人の遺志により、ご香典は辞退申し上げます。
供花・供物ご供花・ご供物につきましても辞退申し上げます。
弔電ご弔電につきましても辞退申し上げます。
後日の弔問葬儀後のご弔問につきましても辞退申し上げます。

「お気遣いなく」だけでは辞退かどうか伝わらないことがあります。受け取らないと決めた項目には、「辞退申し上げます」と明記します。一部だけ受ける場合は、「弔電はありがたく頂戴いたしますが、香典と供花は辞退申し上げます」のように分けて書きます。

行き違いを防ぐために避けたい伝え方

合わせて確認するページ

家族葬全体の費用や参列範囲は、家族葬の費用と注意点で確認できます。香典辞退の受け止め方は、香典辞退と言われたときの対応も参考にしてください。

よくある質問

親族から参列したいと言われたらどうしますか

まず弔意に感謝し、参列範囲を絞った理由を落ち着いて説明します。例外を認めるかは家族で相談し、同じ関係の親族への説明もそろえます。近しい親族ほど、定型文だけでなく電話で話す方が行き違いを減らせます。

会社にはどこまで伝えればよいですか

故人との関係、亡くなった日、家族葬であること、忌引きの予定、参列・香典・供花・弔電の扱い、緊急連絡先を伝えます。死因を詳しく説明する必要はありません。社内共有を必要な範囲に限ってほしい場合は、その旨も明記します。

辞退を伝えたのに香典や供花が届いたらどうしますか

辞退の意向を丁寧に伝えて返すか、状況により受け取ってお礼をするかを家族で統一します。会社の弔慰金など、福利厚生上の給付に当たる場合もあるため、名義や社内規程を確認してください。

SNSで知らせてもよいですか

広く知らせたい場合には使えますが、情報が意図しない相手まで広がる可能性があります。近親者への個別連絡を先に行い、公開範囲、葬儀日時、住所、死因などの個人情報を慎重に扱います。

葬儀後の報告は喪中はがきだけでもよいですか

付き合いの薄い相手には喪中はがきが報告を兼ねることもあります。ただし、故人と親しかった人や近い親族には遅すぎると受け取られることがあるため、落ち着き次第個別に知らせる方が丁寧です。

ヒツジと終活の関連ガイド

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参照・確認先

制度、費用、手続きに関わる内容は変更されることがあります。実際に手続きを進める際は、下記の公式情報や窓口でも最新情報をご確認ください。

最終更新日: 2026-07-30

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