香典の郵送と弔電の送り方

香典を郵送する場合は、香典袋と短い添え状を現金書留で送ります。最初に、香典を辞退していないか、誰がどこで受け取れるかを確かめましょう。弔電はお悔やみの言葉を届けるもので、現金を送ることはできません。参列できなくても、香典と弔電の両方を必ず送る決まりはありません。

机に並べた大小の無地の封筒と折った便箋、黒いペンの水彩イラスト
添え状と香典袋を用意したら、郵便局で現金書留用の封筒を選びます。現金は普通郵便で送れません。

香典・弔電を送る前に確認すること

辞退の有無香典・弔電・供花は別々に辞退されることがあります。葬儀案内や事後報告の記載を確認する。
香典の送り先喪主や遺族代表など、実際に受け取る人の氏名・郵便番号・住所。斎場宛てに送るなら、現金書留の受取可否を先に確かめる。
受取時期遺族が受け取りやすい日を相談する。葬儀当日に届くことを一律の条件にしない。
宗教・宗派香典袋の表書きや弔電の言葉を選ぶために、葬儀案内または葬儀社へ確認する。
弔電の届け先会場名・住所・受取人・通夜や葬儀の日時、会場の受取開始時刻と披露に間に合う到着期限。

辞退の案内がある場合は、その意向を尊重します。別の品物ならよいと自己判断せず、香典辞退のときの供花・弔電への対応も確認してください。

参列できないときの選択肢

方法選ぶときの確認点
代理人へ託す香典袋に自分の氏名・住所を記入し、代理人から受付へ本人との関係を伝えてもらう。自分からの郵送と重複しないようにする。
現金書留で送る遺族が香典を受け取る意向と、受取人・住所・時期を確認する。
後日弔問で渡す弔問を受けているか、伺う日時を事前に相談する。
弔電を送る弔電の受取可否と会場の到着期限を確かめる。香典の現金とは別に手配する。
手紙・連絡のみ香典や弔電を辞退している場合にも選べる。返信を求めず、短くお悔やみを伝える。

香典を現金書留で郵送する5手順

日本郵便では、現金を郵送するときは現金書留を利用します。普通郵便・レターパック・ゆうパックへ現金を入れて送ることはできません。現金書留には、サイズの条件に合う手紙も同封できます。

  1. 送り先と受取人を決める。喪主・遺族代表の氏名と住所を確認する。会場での受取が不明なら、斎場へ突然送らず、受取可能な送付先を相談する。
  2. 香典袋に記入し、現金を包む。宗教別の表書きと中袋の書き方を確認し、氏名・金額・住所を読みやすく書く。紙幣の枚数を数え、袋の記載額と現金の合計額が一致しているか確かめる。
  3. 短い添え状を用意する。お悔やみ、参列できないこと、香典を同封したこと、差出人の氏名と故人との関係を書く。欠席理由を長く説明しない。
  4. 郵便局で、袋が入る現金封筒を選ぶ。現金封筒は21円。大きなサイズもあるので、香典袋を持って窓口へ相談する。香典袋と添え状を入れ、封筒に記載された封じ方に従う。不明な点は封をする前に確認する。
  5. 窓口で現金書留として差し出す。差出票に必要事項を記入し、入れた現金の額を申告する。サイズ・重さに応じた郵便料金と書留料を支払い、受領証・追跡番号を保管する。ポストへ投函しない。

窓口では「香典袋と添え状を入れて、現金書留で送りたいです。現金は○○円です」と伝えられます。香典袋を無理に折り込むより、入る封筒を選びましょう。販売されている現金封筒より大きくなる場合は、使用する外装と封じ方を郵便局へ相談してください。

発送後の配達状況は受領証の番号で確認できます。番号を失わないよう控えを保管し、未着が気になるときは遺族へ何度も問い合わせる前に追跡を確かめましょう。

現金書留の料金は、封筒のサイズ・重さ・申告額で変わる

発送にかかる費用は、基本の郵便料金+現金書留料+現金封筒代です。香典そのものや香典袋・便箋の費用は別に用意します。速達などを付ける場合は追加料金が必要です。

現金書留料は、損害要償額1万円まで480円。1万円を超える部分は5,000円までごとに11円が加わります。損害要償額は、万一の損害賠償の上限として申し出る額で、入れた現金の額を超えて申告できません。現金書留の上限は50万円です。

条件郵便料金・書留料・現金封筒代の合計
現金1万円
定形・50g以内
110円+480円+21円=611円
損害要償額を1万円とし、速達などを付けない場合。
現金1万円
定形外・規格内
50g以内
140円+480円+21円=641円
幅12cmを超える封筒などで、規格内に収まる場合。損害要償額1万円、追加オプションなし。
現金2万円
定形外・規格内
50g以内
140円+502円+21円=663円
損害要償額2万円。書留料は480円+11円×2で、追加オプションなし。

定形は長さ14〜23.5cm・幅9〜12cm、厚さ1cm以内、重さ50g以内の長方形です。定形外の規格内は長辺34cm以内・短辺25cm以内・厚さ3cm以内・重さ1kg以内。香典袋・添え状・外封筒を全部入れた状態で測ります。重さが50gを超える場合や規格外になる場合は料金が変わるので、窓口で確かめてください。料金の基準日:2026年10月14日。

香典に添える手紙の文例

白無地などの落ち着いた便箋に、お悔やみと差出人が分かる短い文面を添えます。手書きが難しいときは印刷した手紙でも構いません。長い事情説明、死因を尋ねる言葉、返信を急がせる表現は避けましょう。

参列できないとき

○○様のご逝去を知り、心よりお悔やみ申し上げます。ご葬儀に伺うことがかなわず、申し訳ございません。心ばかりではございますが、お香典を同封いたしました。生前は大変お世話になり、深く感謝しております。ご家族の皆様も、どうぞお身体を大切になさってください。

葬儀後に訃報を知ったとき

このたび○○様のご逝去を知り、驚いております。お悔やみを申し上げるのが遅くなりましたことをお許しください。生前に賜りましたご厚情に、心より感謝いたします。ささやかではございますが、お香典を同封いたしました。ご返信には及びません。皆様が少しでも穏やかに過ごされますよう願っております。

末尾に日付と自分の住所・氏名を添え、遺族と面識がなければ「故人の勤務先の同僚」「学生時代の友人」などの関係も書きます。思い出を添えるなら、実際に知っていることを短く書きましょう。故人と面識がない場合は、生前の付き合いを書かず、お悔やみと香典を同封した旨を伝えます。「ご霊前」「ご冥福」など宗教によって合わない言葉は、宗教形式が分からないまま付け加えないようにします。

弔電は、式の開始時刻より前に届くよう手配する

  1. 受取可否を確かめる。葬儀案内の弔電辞退や、会場で披露しない旨を確認する。
  2. 届け先と到着期限を確かめる。会場名・住所・電話番号、通夜・葬儀の日時、会場が弔電を受け取れる日時を確認する。
  3. 宛名と差出人を決める。一般には喪主・遺族代表を宛先にする。差出人の氏名と、故人との関係や会社・部署名を添える。
  4. 到着可能日時を確認して申し込む。式の披露に間に合う日時か、注文画面の配達条件と照合する。申込完了後は受付番号を保管し、配達状況を確認する。

日本郵便のレタックスは通夜まで、遅くとも葬儀開始の数時間前までに届くよう案内しています。会場が受け取れないほど早く送ることも避けましょう。「当日配達」の申込みでも、式の開始前に届くとは限りません。利用するサービスの到着可能日時を確認し、間に合わないときは短い連絡や後日の手紙を選べます。

NTT東日本D-MAILでは、申込途中で14時を過ぎると翌日配達になる案内があり、年末年始(12月31日〜1月3日)の配達はありません。災害・地域による制限もあるため、急ぎの場合は同社のお届け時間・地域の案内を確認してください。他の電報サービスにはそれぞれ別の条件があります。

弔電の宛名・敬称と短い文例

会場宛ての弔電は、届け先住所に「○○斎場気付」を添え、受取人を喪主や遺族代表の氏名で指定します。故人の氏名を宛先にせず、故人を悼む言葉は本文に書きます。喪主の氏名が分からない場合は、会場やサービスへ「故○○様 ご遺族様」で受け取れるか確認しましょう。

「ご尊父様」「ご母堂様」などは、弔電を受け取る人から見た故人との続柄で選びます。友人の父が亡くなった場合、友人宛てなら「ご尊父様」ですが、喪主が母なら故人はその配偶者です。続柄が不明なときやキリスト教式では、故人の氏名に「様」を付けた文面にできます。

基本文例

○○様のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。生前にいただいた温かなお心遣いに、深く感謝いたします。

仕事関係

○○様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。生前に賜りましたご厚情に、心より感謝申し上げます。

参列するときは、香典を重複して渡さないようにする

  • 香典辞退の案内がないか確認する。
  • 関係別の金額目安と、地域・職場の慣習を確認する。
  • 宗教別の表書きに合う香典袋を選ぶ。
  • 通夜と葬儀の両方に参列しても、通常はどちらか一度に渡す。
  • 世帯・夫婦・勤務先で、代理人や郵送と重複していないか確かめる。
  • 受付では氏名・住所を読みやすく記入する。

受付で短くお悔やみを伝え、ふくさから香典袋を取り出して、相手から表書きが読める向きで渡します。辞退されている場合は押し問答をせず持ち帰りましょう。

葬儀後に訃報を知ったときは、送り先と意向を確かめる

葬儀が終わってから、会場へ弔電や香典を送らないようにします。遺族へ短くお悔やみを伝え、香典・手紙・後日の弔問を受ける意向と、送付先・時期を確認しましょう。事後報告で辞退が明記されている場合は、受取を改めて求めません。

郵送する日を全国一律の期限で決めるより、訃報を知った時点と、遺族の受取予定に合わせて準備します。大切な連絡事項が葬儀案内にそろっているときは、その案内に従い、同じことを何度も問い合わせないようにします。

香典の郵送・弔電によくある疑問

欠席時は香典と弔電の両方が必要ですか

両方を必ず送る必要はありません。辞退の有無、故人との関係、受取状況に合わせて、代理・現金書留・弔電・手紙などから選べます。

香典を普通郵便やレターパックで送れますか

現金を入れて送ることはできません。郵便局窓口で現金書留として差し出してください。ゆうパックも現金書留にはできません。

香典袋が現金書留の封筒に入りません

郵便局には大きな現金封筒もあります。香典袋を持参し、入るサイズを相談しましょう。販売されている封筒より大きくなる場合も、現金書留の扱いと外装を郵便局へ確認します。普通郵便へ変更しないでください。

郵送料はいつも611円ですか

611円は、定形50g以内・損害要償額1万円まで・現金封筒代21円・追加オプションなしの条件です。大きな封筒、重い同封物、申告額の増加、速達などで変わります。香典袋も入れた状態で窓口に確認しましょう。

弔電は故人宛てですか

一般には喪主や遺族代表を受取人にします。届け先と受取人を確認し、本文で故人へのお悔やみを伝えましょう。

現金書留・弔電の公式案内

出典・情報の基準日

郵便の料金・サイズ・同封条件、弔電の宛名と配達条件:上記の日本郵便・NTT東日本の案内。現金封筒の大きなサイズ:日本郵便の封筒に関するQ&A。添え状の基本事項:全日本葬祭業協同組合連合会の香典郵送の案内。情報の基準日:2026年10月14日。

最終更新日: 2026-10-14

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