遺品整理の進め方|捨てない物・相続・業者選びの確認点

遺品整理には一律の開始期限はありません。最初に遺言書、財産・負債、賃貸住宅の明渡期限を確認し、重要品の捜索、相続人間の共有、仕分け、処分・買取の順で進めます。相続放棄を検討しているときは、遺品を処分する前に家庭裁判所や弁護士などへ確認してください。

いつ始めるかを決める

先に確認すること判断のポイント
遺言書と相続遺言書の有無、相続人、財産と負債を確認します。相続放棄を検討する場合は、財産の売却・消費・処分を先に進めないよう注意します。
賃貸住宅賃貸借契約、家賃、明渡期限、原状回復の範囲を貸主・管理会社へ確認します。
住居とライフライン郵便、電気、ガス、水道、通信、定期購入など、整理中も必要な契約と停止する契約を分けます。
親族の予定形見分けや確認が必要な物を勝手に処分せず、写真と一覧を共有します。

「四十九日まで」「葬儀後すぐ」といった一律の決まりはありません。遠方の親族が集まる日や賃貸の期限を節目にしつつ、心身の負担が大きいときは、重要書類と貴重品の確保だけを先に行う方法もあります。

処分前に確保する物

部屋ごとに作業前の写真を撮り、発見した財産と処分した物を記録します。価値が不明な物や共有財産の可能性がある物は「保留箱」に分け、相続人全員が確認できるようにしましょう。

スマートフォン・契約・デジタル遺品

端末、メール、ネット銀行・証券、SNS、クラウド、暗号資産、サブスクリプションも確認対象です。ただし、推測したパスワードで無断ログインすると、利用規約やプライバシー、相続手続き上の問題が生じることがあります。事業者が用意する死亡時・相続時の窓口を利用し、必要書類と解約・データ取得方法を確認します。

一度に捨てない仕分け手順

  1. 重要品を捜す書類、貴重品、鍵、端末を先に確保します。
  2. 5分類に分ける保管、形見分け、売却、寄付、廃棄に分け、判断できない物は保留します。
  3. 相続人で共有する価値のある物、思い出の品、処分費が大きい物は写真と一覧で合意します。
  4. 契約と搬出日を調整する管理会社、自治体、回収・買取事業者と日程を決めます。
  5. 明細を保存する売却代金、処分費、領収書、作業前後の写真を相続関係資料と一緒に保管します。

家庭ごみの廃棄と買取は分けて確認

家庭から出る廃棄物を有料で収集・運搬するには、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可または委託が必要です。産業廃棄物処理業の許可や古物商許可だけでは、家庭ごみの回収はできません。自治体の分別・粗大ごみ制度を利用するか、許可業者を自治体へ確認します。

買取を依頼するときは、古物商許可の表示、査定額、対象品、出張費やキャンセル条件を確認します。見積書では「買取額」と「廃棄・搬出・清掃費」を別々に記載してもらい、相殺後の総額だけで判断しないことが大切です。

遺品整理業者の見積もりチェック

国民生活センターは2025年10月、遺品整理の依頼について、作業日、具体的な作業内容、料金、支払方法、解約料を契約前に確認するよう注意を促しています。できれば現地確認を受けて複数社を比較し、口頭説明ではなく書面を受け取りましょう。

強引な契約、高額な追加請求、持ち去りなどで困ったときは、消費者ホットライン「188」へ相談できます。

よくある質問

相続放棄を考えていても片付けてよいですか

保存のための最低限の管理と、売却・消費・廃棄では法的な扱いが異なり得ます。個別事情で判断が変わるため、財産に手を付ける前に家庭裁判所や弁護士などへ確認してください。

遺品整理士の資格があれば家庭ごみを回収できますか

民間資格だけでは家庭ごみの収集運搬はできません。自治体の一般廃棄物収集運搬業の許可または委託を受けた事業者か確認してください。

親族間の行き違いを防ぐにはどうしますか

作業前後の写真、財産一覧、形見分け候補、売却代金、処分費を共有し、判断できない物は保留します。高価品は独断で売却・廃棄しないことが基本です。

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参照・確認先

制度、費用、手続きに関わる内容は変更されることがあります。実際に手続きを進める際は、下記の公式情報や窓口でも最新情報をご確認ください。

最終更新日: 2026-07-30